急に体重が減った
急に体重が減った

体重減少というと、どのくらいの期間でどのくらいの体重が減った状態を言うかご存知でしょうか?
医学的には「特別なダイエットをしていないにも関わらず、半年から1年で4.5kg以上の体重減少もしくは体重の5%以上の減少」のことを言います。
病的体重減少の原因は様々ですが以下のような原因が考えられます。
消化器系の疾患でいうと、主に悪性腫瘍や腸管の炎症性疾患が挙げられます。
悪性腫瘍による体重減少は主に以下のような状態が体内で引き起こされています。
がんにより炎症サイトカインが分泌され全身の代謝が異常に亢進し、筋肉や脂肪が急激に減少します。
腫瘍によって消化管が狭窄・閉塞し、消化吸収が妨げられることで栄養不良を引き起こします。
がんの全身への影響や腫瘍による圧迫症状、腹水や肝腫大などにより食欲低下や消化不良が起こります。
がん細胞自身がエネルギーやアミノ酸などの栄養を大量に消費するため、正常組織への栄養供給が減少します。
がんによる体重減少が認められる場合には、一般的には進行しているがんの兆候として現れる場合が多いです。消化管のがんは早期の発見にて内視鏡治療が可能です。胃カメラや大腸カメラを行ったことがない方は是非一度ご来院いただきご相談ください。
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