胃もたれする・お腹が気持ち悪い
胃もたれする・お腹が気持ち悪い

特に脂っこい食べ物(揚げ物、焼肉、天ぷらなど)や消化に時間がかかる食材を多く摂取した場合、胃に負担がかかり胃もたれが起きやすくなります。また、お酒の飲み過ぎも原因となります。
ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れると、胃の運動機能が低下し、胃の消化能力が落ちて胃もたれが生じます。
加齢や運動不足により胃のぜん動運動(食べ物を胃から腸へ送り出す運動)が弱まり、胃に食べ物が長く残ることで胃もたれが起こります。
慢性的なピロリ菌感染は胃の粘膜に炎症を起こし胃の働きが低下することがあります。それによって胃もたれや消化不良などの症状が現れやすくなります。
特にプロゲステロン(女性ホルモンの一つで、特に排卵後に卵巣の黄体から分泌されます)が胃の働きを低下させることがあり、月経周期に胃もたれを感じる場合があります。
胃がん、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシアなどの疾患が胃もたれの原因となることもあります。
これらの要因により、胃の消化機能が低下し食べ物が胃に長時間滞留することが胃もたれの主なメカニズムです。症状が続く場合は胃カメラ検査などでの診断をおすすめします。
口や鼻から内視鏡を挿入して、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察します。胃炎、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎などの病変を詳細に調べることができ、疑わしい箇所から組織を採取して病理検査が可能です。症状が続く場合や重篤な疾患の早期発見に最も有効な検査とされています。
お腹の臓器の状態をリアルタイムで観察でき、胃カメラでは見えにくい実質臓器の異常(膵臓や肝臓など)もチェック可能です。
ピロリ菌の感染の有無や全身の健康状態、炎症反応などを調べるために用いられます。
症状が数日以上続いたり、食生活の改善をしても胃もたれが改善しない場合は、これらの検査を受けることが推奨されます。また、胃もたれが単なる消化不良と思われても、胃がんなどの深刻な疾患が隠れていることがあるため、早めの医療機関受診と検査が重要です。
胃酸の分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬やヒスタミンH2受容体拮抗薬が用いられます。胃の粘膜を保護する薬や胃の運動を促進する薬、消化剤も処方されることがあります。ピロリ菌感染が確認された場合は、除菌治療(抗菌薬+胃酸分泌抑制薬)を行います。
脂っこい食事や刺激物、暴飲暴食を控え、食事量を腹八分目にし、よく噛んで食べることが重要です。夕食は寝る2時間前までに済ませることが推奨されます。適度な運動を習慣化し、血行促進や胃腸の運動機能を助けることが有効です。
ストレスが胃の働きを乱すため、趣味や適度な運動を通じてストレスを軽減することが大切です。自律神経のバランスを整えるために十分な睡眠を確保しましょう。
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